emacsでの文字列から改行やタブに置換する方法
経緯
何らかの所用で環境変数Pathについて確認をしようと思ったときに、環境変数の編集ウィンドウでは確認しにくい。
そこで、変数値のテキストボックスをコピーして、Meryやemacs、atomなどのエディタにペーストして確認している。
他のエディタの場合
その時に、ペーストした際1行で表記されるので、Meryやatomなどの場合はCtrl + R(またはF)のショートカットキーで検索と置換を開き、 ;を改行(\n)に置換して見やすくしている。
emacsの場合
emacsの場合、上記のような方法が取れない。 C-sでI-search:に「;」を入力して、M-%で置換する文字を求められた時に「\n」を入力しても、 改行ではなく「\n」という文字列が置換されてしまう。
調べたところ、改行を入力したい場合は次のコマンドを打てばよいとのこと。(tabはおまけ)
文字 | コマンド |
---|---|
改行 | C-q C-j |
タブ | C-q C-i |
そうすると、ほかのエディタと同じように、一つ一つのパスに分けてみることができるようになる。
C-s
I-search: ;
M-%
Query replace ; with: C-q C-j
ちなみに、置換コマンドにはC-s で検索したい文字を入力した後、M-%を入力して置換する文字を入力する方法以外にもある。 以下がその方法である。
M-x replace-string
Replace string: ;
Rplace string: , with: C-q C-j
参考サイト
- Emacsでの改行やタブの置換:http://rakkyoo.net/?p=268
emacsでmarkdown
経緯
今まで学習したことはノートやwindowsアクセサリの付箋を利用して忘れないようにしていたが、 ノートの場合持ち運びなどでかさばったり、 付箋の場合画面にいちいち出てきて鬱陶しと感じたりして非常に管理がしにくい。
これらの管理のしやすさについて考えたところ、電子データとして残しておくのがよいと思われる。
ただ、ワードのような単純な文章やLaTeXのようなきれいな文章として残したいと思っているわけではないので、 だいたいその二つの間くらいの文章が書けそうなマークダウンがよいと考えた。
エディタについて
調べたところ、マークダウンで書くためのエディタは、Atom,Sublime Textなどたくさんのものがあるが、 私は普段から使用しているエディタがemacsであったので、emacsを用いてマークダウンを書いてみることにした。
私の場合、以下の2つのurlを参考にしてemacsの設定を行った。
EmacsでMarkdown記法での執筆環境を整えた:http://futurismo.biz/archives/2137
Emacsでmarkdown-modeを使用する:http://moonstruckdrops.github.io/blog/2013/03/24/markdown-mode/
Windows環境のEmacsでマークダウンモード(markdown-mode.el):http://qiita.com/umeneri/items/8824907d50e3108481b3
ちなみに私の環境は次の通り。
- OS:Windows8.1 64bit
- emacs:NTEmacs64 24.5
- perl:v5.22.0(powershellにて
$ perl --version
)
NTEmacs64:https://github.com/chuntaro/NTEmacs64
環境構築の手順としては次の通り。
markdown-mode.elを入手する
- Emacs Markdown Modeにて、markdown-mode.elをダウンロードする。
- markdown-mode.elを.emacs.d/elispの直下に移動する。私の場合、ロードパスの通ったところが.emacs.d/elispの直下であったので、そのディレクトリにmarkdown-mode.elを移動した。
- .emacs.d/init.elに下記を追記する。
;;; マークダウンモード (autoload 'markdown-mode "markdown-mode.el" "Major mode for editing Markdown files" t) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\.md\'" . markdown-mode))
perlのインストール
- strawberryperlからPerlをダウンロードし、インストールする。私の場合、Strawberry Perl 5.22.0.1(64bit)であった。
- インストール先のディレクトリについては各自任意で決める。私の場合、c:\Applicationの直下に設定した。またApplicationというディレクトリは勝手に自分で作ったディレクトリである。
- インストール後、システム環境変数のPathまたはユーザ環境変数にC:\Application\perl\site\binが入っているかどうか確認する。追加されていなければ、perl\site\binまでのパスを追加する。
- Markdownというページにて、markdwon 1.0.1をクリックし、Markdown_1.0.1.zipをダウンロードする。
- Markdown_1.0.1.zipをダウンロード後、すべて展開し、Markdown.plを先ほど通したパスの直下に移動する。私の場合、C:\Application\perl\site\binにMarkdown.plを移動させる。
- 最後に、以下を.emacs.d/init.elに追記する。
(setq markdown-command "perl C:Application/perl/site/bin/Markdown.pl")
以上で、emacsでmarkdown-modeが使用可能になり、マークダウン記述ができるようになった。
実行してみる
.mdのファイルをemacsで開いて、markdown-modeになっているか確認する。 さらに、C-c C-C mでバッファにhtml形式のコードが表示され、 C-c C-c vでブラウザにてプレビューを表示できる。
感想
こんなに手軽で多少見やすい文章が書けるのは初めてだった。 githubなどほかのところでも使われていたりするから、どんどん活用していきたい。 それから、書き方に関してはまだ全く知らないので、http://codechord.com/2012/01/readme-markdown/などのまとめを利用して書いていくしかない。 今回、emacsを使ってみたが、使い勝手によっては別のエディタを選択するのもありだと考えており、 他の人から聞いた話ではatomをマークダウンで書くとき使うということを聞いたので、atomで書いてみようと思っている。
ブログ、はじめました
情報工学の分野を学習し始めて、約1年半が経過した。
今までは、学校内部での取り組みが中心的だったが、今後就職や研究のことを考えると、自分が行ってきたことや学んだことをアウトプットする練習が必要だと思う。
そのことをやや意識し始めたおかげで、最近自分の考えをまとめたり、言葉にして相手に伝える(人に勉強を教えたり、自分の考えや意見を伝えるたり)機会が増えてきている。
そういった機会をうまく使うために、自分で何らかのメディアを利用して練習したほうがよいと考えた。
今後の方針としては学習したことをブログにメモとして残して頑張っていきたい。